「血糖値と塩分には、どんな関係があるの??」

糖尿病の患者さんがこんなことを言っているのを耳にしました!

確かに、私も塩分制限が必要なのは、高血圧症の場合だと思っていました。糖尿病は糖分・高血圧は塩分というようなイメージです(^^;)

糖尿病は血液中のブドウ糖の濃度である血糖値が高くなる病気。そのため、血糖値は炭水化物や甘い食べ物だけが影響すると思いがち。

しかし、血糖値が高い状態だと、それだけではなく塩分制限も必要不可欠

それはどうしてなのでしょうか?そこで気になるのが・・・
血糖値と塩分の関係

実は、塩分を摂りすぎることによって、糖尿病の合併症を引き起こすリスクが高まります。どういうことなのかをお伝えしていきますね(^^)

今回は血糖値塩分関係について見ていきましょう!

 

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■血糖値と塩分は関係があるの?


血糖値と塩分は関係があるのでしょうか?その答えは・・・

血糖値と塩分に直接的な関係はない

それじゃあ血糖値が高くても、塩分はあまり気にしなくても大丈夫なんですね。

ちょっと待ってください!直接的には関係がなくても、血糖値が高い状態である糖尿病だと、そういうわけにはいかないんです(;_;)

どうしてなのかをお伝えしていきますね!

 
糖尿病は血液中の余分なブドウ糖によって、血管が傷つきやすい状態。そんな中、塩分を摂り過ぎると、血圧が高くなっていきます。

血圧が高くなって高血圧症の状態になると、血管の壁に負担がかかって動脈硬化を進行させてしまいます。そうすると、合併症を引き起こすリスクが非常に高くなるのです!

つまり、塩分が血管のダメージに追い打ちをかけるということ(^^;)

 
血管へのダメージで特に注意をしたいのが、糖尿病性腎症という病気。糖尿病性腎症は、血糖値が高い状態が続くことで腎臓の毛細血管が障害を受けて、体内の老廃物をろ過する能力が低下するのです。

糖尿病に加えて高血圧症も合併すると、動脈硬化が加速度的に進行します。そうすると、糖尿病性腎症の発病や進行を加速させてしまうのが非常に怖いところ(;_;)

 
糖尿病の合併症を防ぐためには、高血圧症を発症させないようにすることも非常に重要だということ。高血圧症の予防には塩分制限が欠かせないため、血糖値が高いと塩分制限が必要なのです!

では、なぜ塩分の摂り過ぎが糖尿病性腎症と大きく関係するのでしょうか?

塩分と高血圧症との関係を交えて、さらに詳しくお伝えしていきますね!

 

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■糖尿病性腎症と塩分の関係とは?


糖尿病性腎症に塩分が大きく関係するのはなぜでしょうか?それは塩分の摂りすぎによって・・・

腎臓に悪影響を及ぼすから

腎臓に負担をかけて、糖尿病性腎症を引き起こしてしまうのです。

塩分の摂りすぎによって、腎臓に負担をかけてしまうメカニズムを見ていきましょう!

 
塩分の摂り過ぎによって、血液中のナトリウムが増えます。体はナトリウムの濃度を薄めようと、細胞内の水分が血液に引き寄せられて血流量が増加することで、血圧が上がります。

そこで、問題が生じます。増えすぎた水分と多量のナトリウムをどうにかしなければなりません。

そこで、その役割を果たすのが腎臓!増えすぎたナトリウムを体外に排出しようと、腎臓がろ過作業を頑張ります。

しかし、血流量自体が増えているため、腎臓への負担が大きくなっています。このような状態が続くと、腎臓が疲弊して正常に働かなくなり、機能低下へとつながってしまうのです。

そこに動脈硬化が加わることで、糖尿病性腎症の悪化が加速してしまうのです!

 
このように、糖尿病性腎症は高血圧と密接に関係し、一方が悪化すれば他方も悪化するというように相乗的に病状が進行し、塩分の摂り過ぎが病状の進行に拍車をかけてしまいます。

高血糖と動脈硬化の関係については、こちらの記事をご参照くださいませ。
⇒ 高血糖による動脈硬化のメカニズムとは!?血管への負担がポイント!

 
このような状態を避けるためには、塩分を制限していくことが大切です!

では、糖尿病の人が塩分制限をする際には、1日あたりどの位の量が望ましいのでしょうか?

次の章で見ていきましょう!

 

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■塩分摂取はどのくらいにするべきなの?


糖尿病診療ガイドラインによると、「高血圧を合併している場合、顕性腎症(尿検査で持続的な蛋白尿が出るようになった状態)以降の腎症の合併を伴う場合には、1日あたりの塩分摂取量を6g未満に制限すること」と記載されています。

しかし、厚生労働省が2016年11月に発表した「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、成人の一日あたりの塩分平均摂取量は男性で11.0g・女性で9.2gとなっています。

そのため、1日6gにまで塩分を減らすのは、食生活の大幅な見直しが不可欠ということ!

では、日頃の食生活でどのようなことに注意すれば、塩分の摂取量を減らすことができるのでしょうか?

主な注意点を以下のようにまとめました!

① 塩分の摂取量を減らすこと

外食・加工食品・惣菜は味付けが濃く、塩分の摂り過ぎにつながります。そのため、可能な限り自炊をしてくことが望ましいです。

また、ラーメンやうどんの汁・インスタントスープなど塩分の多いものは極力飲まないようにしましょう。その際に、調味料を加えるのはぜひ避けたいところ。

家庭で料理をする時には、塩の量を測るようにして、節制していきましょうね!

② 薄味の料理に味覚を慣れさせること

濃い味の料理に慣れていた人がいきなり塩分を減らした料理を食べても、薄味に感じてしまいます。その結果、塩分制限を挫折してしまうことになりかねません。

そのため、調理法を工夫することが大切。うま味・酸味・香辛料・薬味などを最大限に利用することで、徐々に塩分を減らした食事へと味覚が慣れていきます。

昆布や鰹節などのだしから出るうま味、酢やレモン果汁などの酸味、こしょうなどの香辛料、ねぎやしょうがなどの薬味を上手に活用して、薄味を補う工夫をしていきましょう!

③ 危機意識を持つこと

糖尿病や高血圧と診断されても、初期の段階では自覚症状が現れないことがほとんど。そのため、特に日常生活を改善しない人が多いです。

ですが、糖尿病や高血圧を適切な治療をせずに放置しておくと、糖尿病性腎症・心筋梗塞・脳梗塞などの合併症を発症して取り返しのつかない状態になってしまう恐れがあります。

塩分の摂り過ぎが糖尿病や高血圧を悪化させることを意識し、常に食生活や運動習慣の改善に努めることが不可欠です!

 
いきなり極端な塩分制限をするのは、結構な苦痛を感じるもの(^^;) そのため、徐々に塩分を減らしていくことが大切です。

3つのポイントを続けることによって、味覚を薄味に慣れさせて、塩分摂取量を減らしていきましょうね!

 

■まとめ

血糖値と塩分の関係について振り返っておきましょう。

<血糖値と塩分には関係がある!?>
血糖値と塩分に直接的な関係はない

 
血糖値と塩分に直接的な関係があるわけではありません。ただし、この直接的というのが大きなポイント。

糖尿病だと余分なブドウ糖が血管にダメージを与えていきます。一方、塩分の摂りすぎによって血圧が高くなると、高血圧症となって血管にダメージを与えていきます。

そうすると、加速度的に血管へのダメージが蓄積されていくことに。これが血糖値が高いと塩分にも気をつけなければならない理由です!

 
糖尿病による合併症で、最も塩分の摂り過ぎと関連が深いのが糖尿病性腎症。塩分の摂り過ぎと腎臓の働きの低下によって血圧が上昇するため、糖尿病性腎症と高血圧の一方が悪化すれば他方も悪化するというように相乗的に、病状は進行していきます。

つまり、塩分制限をするのは、糖尿病にも高血圧症にも大切ということ! そのため、塩分をなるべく控えるような生活を心掛けていきましょうね!

現状の食生活を見直し、改善できる点をしっかりと対応していきましょう!

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