「ステロイド糖尿病はどんな薬で治療していくの??」

ステロイド薬の継続的な使用によって、糖尿病が起こり得るのです。

私はステロイド糖尿病を薬で治療することは知っていましたが、どんなタイプの薬を使用するのかは分かりませんでした(^^;)

病院内でステロイド糖尿病を治療している患者さんがいるので、調べてみることにしました!

ステロイド薬を長期間使い続けると、血糖値が上昇し、糖尿病を発症する可能性があります。ステロイド糖尿病は、一般的な糖尿病と治療法が異なるんです!

そこで気になるのが・・・
ステロイド糖尿病で使用する治療薬について

治療は2つの段階があります。第1段階が経口薬の服用第2段階がインスリン注射。それぞれの段階の特徴について、お伝えしていきますね!

今回はステロイド糖尿病治療薬について見ていきましょう。

 

スポンサードリンク


■第1段階:経口薬の服用


どういう治療薬を使用するべきかを分かりやすくするため、あらかじめステロイド糖尿病のメカニズムを簡単に知っておきましょう。

ステロイド糖尿病とは、ステロイド薬を長期間服用し続けた時に、副作用として起こる糖尿病のことを言います。

ステロイド薬の主な成分はグルココルチコイド(糖質コルチコイド)というものであり、この成分がインスリンの分泌を低下させるとともに、肝臓・筋肉・脂肪組織でのインスリンの作用を弱めるのです。

そのため、ステロイド薬の服用を続けることで血糖値が上昇し、糖尿病を引き起こしてしまう可能性があるのです。

 
昼食後から夕食後にかけて高血糖になるのが特徴的。そのため、ステロイド糖尿病の治療には、食後の血糖値を下げる働きが強い薬を選ぶことが重要。

効果を発揮する経口血糖降下薬には、以下のような種類があります。

① α-グルコシターゼ阻害薬
【薬の効果】
ブドウ糖が小腸で吸収される過程で必要となる酵素(α-グルコシターゼ)の働きを阻害して、ブドウ糖の吸収を遅らせる薬

【インスリン分泌量】
増やさない

【服用のタイミング】
食事の直前に服用

【副作用】
お腹が張る・おならが出る・下痢など

② 速効性インスリン分泌促進薬
【薬の効果】
膵臓からのインスリンの分泌を速やかに促進する薬。薬の効果は短時間

【インスリン分泌量】
増やす

【服用のタイミング】
食事の直前に服用

【副作用】
服用後すぐに食事を摂らないと、低血糖を起こす恐れ

③ スルホニル尿素薬(SU薬)
【薬の効果】
膵臓に働きかけてインスリンの分泌量を増やす薬。インスリンの分泌量が減っている人に効果的

【インスリン分泌量】
増やす

【服用のタイミング】
1日1回か2回(作用時間によって異なる)服用

【副作用】
低血糖が起こる可能性・長期間の服用で効果が減弱・食欲が増して体重が増加するなど

 
最初のうちは、α-グルコシターゼ阻害薬のみ、もしくはα-グルコシターゼ阻害薬・速効性インスリン分泌促進薬の併用による治療が一般的。

それでも血糖値のコントロールがうまくいかない場合には、スルホニル尿素薬を使用することもあります。スルホニル尿素薬は、血糖値を下げる効果が高く、食後だけでなく1日の血糖値全体を下げる効果があります。

ただし、スルホニル尿素薬には、服用を続けると薬の効きが悪くなる副作用があります。そのため、服用を続けても血糖コントロールが改善しない時は、インスリン注射に切り替えて治療を続けます。

 
経口薬で効果があまり見られない場合には、インスリン注射が検討されます。

次の章で第2段階であるインスリン注射について、詳しく見ていきましょう!

 

スポンサードリンク


■第2段階:インスリン注射


ステロイド糖尿病に対するインスリン注射には、複数のタイプがあります。

インスリン注射に用いられる製剤のタイプと特徴について見ていきましょう!

① 超即効型(即効型)インスリン
・食後の高血糖に効果を発揮するため、食事の前に注射を行う
・注射後すぐに効果が現れる
・作用するのは短時間
・注射後に食事をしないと、低血糖が起こる恐れがある

② 中間型インスリン
・1日の血糖値を全体的に下げる
・1日1回または2回注射する
・注射後、少し経ってから効果が現れはじめる
・超即効型(即効型)と比較して、長時間作用が続く
・食後の高血糖を改善する効果はない

③ 混合型インスリン製剤
・超即効型(即効型)インスリンと、中間型インスリンを混ぜ合わせた製剤
食後の血糖値空腹時の血糖値の両方をコントロール
・1日1回または2回注射する
・食事と食事の間に低血糖が起こりやすくなる

 
ステロイド糖尿病に主に用いられるのは、食後の高血糖を改善する効果が最も高い超即効型(即効型)インスリン

しかし、空腹時の血糖値も高い場合には、超即効型(即効型)インスリンと中間型インスリンを混ぜ合わせた混合型インスリン製剤による治療を行います。

 
ステロイド糖尿病は、ステロイド薬の量が減ると改善される場合が多いです。

ただし、血糖値の高い期間が長く続くと、膵臓が疲弊してインスリンの作用が低下するため、ステロイド薬を減らしても糖尿病の治療を継続する必要がある場合もあります。

ステロイド糖尿病の治療中には、ステロイド薬も服用している場合をしている場合が大半。そのため、どうしても副作用については注意をしていかなければなりません。

主治医の指示に従って、血糖値をコントロールしていきましょうね!

 

スポンサードリンク


■まとめ

ステロイド糖尿病の治療薬について振り返っておきましょう。

<ステロイド糖尿病の治療薬はコレ!>
第1段階:経口薬の服用
第2段階:インスリン注射

 
ステロイド糖尿病の治療には、第1段階として食後の血糖値を下げる働きが強い経口薬を服用します。

経口薬で効果が見られない場合には、第2段階としてインスリン注射による治療を行います。

ステロイド糖尿病は、昼食後から夕食後の血糖値が高くなるというのが大きな特徴。そのため、経口薬・インスリン注射ともに食後高血糖を抑える治療法が主に選択されます。

ステロイド薬も服用しているので、どうしても使用する薬の種類が多くなってしまいますよね(^^;) 副作用には十分注意する必要があるので、薬を使用するタイミング・量をしっかり守るようにしましょう!

特に低血糖には要注意!食前に使用するタイプの薬である場合には、食事を摂らないと血糖値が下がりすぎて低血糖の症状を引き起こす可能性があるのです。

医師や薬剤師の指示に従って、安全に治療を行っていきましょうね!

(Visited 1,039 times, 1 visits today)