「血糖値とHbA1cの違いって何??」

私の友人から聞かれました。この友人は医療関係の職業ではありません。

医療の知識がない人に分かりやすく説明するのは、意外と難しいもの(^^;)

「どちらも糖尿病に関わる項目だけど、直近の食事に影響を受けるか受けないかが大きな違いだよ!」と答えました。

すると、友人は「もう少し詳しく教えて~」と言ってきました!

友人が気になっていることから、分かりやすく情報をまとめてみました!そこで今回ピックアップしたのが・・・

血糖値とHbA1cの違いのポイント

両者ともに糖尿病の診断や治療の際に欠かせない検査値です。しかし、それぞれには長所と短所があります!

糖尿病で治療を受けている人はもちろん、健康診断で血液検査を受ける時にも知っておくと役立つ、HbA1cと血糖値の特徴についてお伝えしていきますね!

今回は血糖値HbA1c違いについて見ていきましょう!

 

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■血糖値とHbA1cの違いって何?


血糖値とHbA1cは、ともに糖尿病の診断や血糖コントロールの状態を見るために必須となる検査項目。

両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

それぞれの違いがこちら!

  • HbA1c:採血の時点から過去1~2か月間の血糖の状態が分かる
  • 血糖値:採血をした瞬間の血糖の状態が分かる

血糖値とHbA1cは、それぞれ把握できることとそうでないことがあります。両方の項目の特徴を知っておくことで、検査結果を有効に活用できますよ(^^)

血糖値とHbA1cの違いについて、詳しく見ていきましょう!

血糖値の特徴

血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度のことで、100ccの血液中にブドウ糖が何mg含まれているかを数値で示したもの。

血糖値は糖尿病か否かを診断する時に必要不可欠な項目です。採血を行った時点での血糖の状態が反映されるので、その時点での状態を的確に把握できます。

 
ただし、欠点もあります!

それは、状況によって値が容易に変化してしまうこと。つまり、環境による影響を受けやすいのです。

最も影響を受けやすいのが食事!その他に、風邪・飲酒・喫煙などによっても影響を受けてしまいます。

採血を行った時の血糖値しか分からないので、血糖状態の時間経過については把握できません。

HbA1cの特徴

ヘモグロビンは血液中に含まれる赤血球の成分の1つです。ヘモグロビンは酸素と結合し、肺から全身へと酸素を運搬する働きをします。

ヘモグロビンの中には血液中を流れるうちに、ブドウ糖と結合するものもあります。血液中のヘモグロビンがブドウ糖と結合したものがHbA1c。

血液中のブドウ糖の量が多い状態が続いていると、ヘモグロビンとブドウ糖が結合する割合が増えるため、HbA1cの数値が上昇します。

 
HbA1cには血糖値と大きく異なるポイントがあります。それは・・・

直近の環境による影響を受けにくいこと

食事・体の状態(風邪を引いているなど)・飲酒・喫煙など短時間での環境による影響を受けません

特に、採血前に抜いてくださいと言われる「食事」と関係なく、検査ができるのが大きなメリット!

HbA1cは採血をした時点から、過去1~2か月間の血糖の状態が反映されます。そのため、普段からの生活習慣が数値として表れるのが特徴。

ただし、欠点もあります。1日のうちでのどのタイミングで血糖値が上がりやすいのかといった、血糖値の短期的な変化の傾向を把握するのには不向きということです。

 
血糖値が高ければHbA1cも高くなるというように、通常は血糖値とHbA1cの変動は連動しています。

しかし、血糖値は高いのにHbA1cは正常、または逆に血糖値は正常なのにHbA1cは高いということがあり得ます。このように血糖値とHbA1cが異なる状態になるのは、どうしてなのでしょうか?

その原因について、次の章で詳しく見ていきましょう!

 

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■血糖値とHbA1cが乖離する原因とは?

乖離とは2つの数値が離れ離れになってしまうことを指します。血糖値とHbA1cが乖離する原因には、どういったことが考えられるのでしょうか?

血糖値とHbA1cが乖離するパターンは、主に以下の2つ。

  • 血糖値は高いのにHbA1cは正常
  • 血糖値は正常なのにHbA1cは高い

それぞれについて見ていきましょう。

血糖値は高いのにHbA1cは正常

血糖値は以下のような状況で上昇します。

<血糖値が上昇する原因>
【食事】
・白米、パン、麺類、イモ類など炭水化物の摂り過ぎ
・甘いお菓子やジュースの摂り過ぎ

【薬】
・ステロイド薬などによる副作用

【健康状態】
・風邪や発熱などの体調不良
・病気やけがによる痛み
・精神的なストレス
・睡眠不足、過労

【生活習慣】
・喫煙
・飲酒習慣

 

HbA1cが正常であるということは、普段からの血糖コントロールはできている可能性が高いということ!

HbA1cは、採血をした時点から過去1~2か月間の平均血糖値を反映します。そのため、血糖値の高い期間が少なくとも1~2か月間続かなければ、HbA1cは上昇しません。

 
食事や健康状態などの影響で一時的に血糖値が高くなった場合は、原因を解消すれば通常問題はありません。

しかし、血糖値が高い状況が長期間続くと、やがてHbA1cも上昇してしまいます。そうすると、やがては糖尿病になってしまうことに(;_;)

血糖値を上げにくい食生活や生活習慣を心掛け、健康管理には常に注意を払うようにしましょう!

血糖値は正常でもHbA1cは高い

食後高血糖である可能性があります。

食後高血糖とは、普段の血糖値は正常なのに、食後の血糖値が急激に高くなる症状。空腹時には問題がないのに、食後2時間後の血糖値を測定すると、高値を示すのです。

食後高血糖は、食事で上がった血糖値が正常範囲までなかなか下がらないのが特徴。血糖値の高い時間が長くなるため、HbA1cの数値が高くなるということ。

ただし、空腹時血糖値は正常値であるため、糖尿病を見逃される可能性があります。そのため、しばしば“糖尿病予備軍(隠れ糖尿病)”とも呼ばれます。

 
血糖値だけでは、採血をした時以外の血糖状態を把握できません。HbA1cだけでは、短時間での血糖値の上下を把握できません。

つまり、どちらかだけでは血糖状態の情報としては不十分ということ!

しかし、それぞれの検査の長所・短所を見極めて併用することで、糖尿病の早期発見や血糖コントロールに役立てることができるのです。

 

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■まとめ

血糖値とHbA1cの違いについて振り返っておきましょう。

<血糖値とHbA1cの違いはコレ!>
直近の環境による影響を受けやすいかどうか
・受けやすい:血糖値
・受けにくい:HbA1c

 
血糖値は直近の環境(特に食事)による影響を受けやすいのに対し、HbA1cは影響を受けやすいのが両者の大きな違い。

血糖値とHbA1cは両者とも、糖尿病の診断や血糖状態を見るために必須となる検査項目。血糖値は採血をした瞬間の血糖の状態が反映されるのに対し、HbA1cは採血の時点から過去1~2か月間の血糖の状態が反映されます。

血糖値とHbA1cのどちらかだけでは、糖尿病の治療に必要な血糖状態に関する情報として十分ではありません。それぞれの項目の長所を生かし、短所を補うことによって、糖尿病の早期発見・早期治療に有用なのです!

友人にこれらを伝えたところ、「血糖値とHbA1cの違いってこんなことがあったんだ~。今度の検査からは、この2つの項目は絶対に着目するよ!」と言ってくれました(^^)

私も健康診断の時には、血糖値とHbA1cの両方について着目していますよ!

是非あなたも意識をしてみてくださいね(^o^)

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