「糖尿病予備軍の場合、血糖値が正常に戻れば完治するの??」

職場の先輩が糖尿病予備軍です。健康診断で空腹時血糖値が122mg/dlだったとのこと。

先輩が「糖尿病に移行しないように、対策しないとなぁ・・・」ということで、生活習慣の改善を考えるようになりました(^^)

糖尿病の診断基準に該当するほど血糖値が高くはないけれども、正常範囲より血糖値が高い状態を“糖尿病予備軍”と言います。もしくは、“境界型糖尿病”と呼ばれることも。

血糖値が悪化して糖尿病と診断を受けると、完全には治りません(;_;) しかし、予備軍(境界型)の場合だとどうなのでしょうか?

そこで、疑問に感じて調べてみたのが・・・
糖尿病予備軍は完治するのかどうか

予備軍の状態が進行してしまうと、本格的な糖尿病になってしまいます。予備軍の段階で生活習慣の改善を行うことが非常に大切!

そこで今回は糖尿病予備軍治るのかどうかについて見ていきましょう!

 

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■糖尿病予備軍は治るの?


糖尿病は完治することがない病気として知られています。糖尿病予備軍でも一生完治しないのでしょうか?

その答えは・・・
完治させることができる

一度糖尿病と診断される段階までいくと、完治は見込めなくなってしまいます。しかし、糖尿病予備軍の段階だと、あなたの努力次第で治る見込みがあるのです!

 
糖尿病予備軍と糖尿病では、どのような点で違いがあるのでしょうか?

糖尿病は、ブドウ糖をエネルギー源として細胞に取り込めなくなって、血液中のブドウ糖の濃度が高くなる病気。通常、血液中のブドウ糖の濃度は、膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンというホルモンによって、一定に保たれています。

しかし、肥満・糖質や脂質の摂り過ぎなどの偏った食生活・運動不足によってインスリンの働きが悪くなると、血液中のブドウ糖が増加します。ブドウ糖が増加して血糖値が上がると、膵臓のβ細胞はインスリンを大量に分泌して血糖値を下げようとします。

この状態が続くと、次第にβ細胞が疲弊して働きが鈍くなっていくのです。インスリンの分泌量が減少し、最終的にはβ細胞は死滅してしまいます(;_;)

 
糖尿病予備軍では、β細胞の働きが低下していますが、まだ死滅には至っていない状態!一方、糖尿病では、β細胞の死滅が始まっている状態なのです。

一度死滅したβ細胞は、糖尿病の治療を行っても再生することはありません。そのため、糖尿病を発症してしまうと完治しないと言われるのです。

糖尿病予備軍では、β細胞が死滅して数が減っているわけではなく、β細胞が疲弊して働きが鈍くなっている状態

β細胞を休ませて働きを回復させれば、インスリンの分泌が戻って血糖値が下がり、完治させることができます!

 
何とかして、予備軍の段階で進行を抑えておきたいもの。糖尿病予備軍となる血糖値は、具体的にどのくらいの数値なのか気になりますね。

次の章で詳しく見ていきましょう!

 

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■糖尿病予備軍となる数値とは?


血糖値は、1dl(1デシリットル:100cc)の血液中に何mgのブドウ糖が含まれているのかを数値で示したものです。

血糖値の測定方法で、健康診断や人間ドックで最も一般的に行われている測定値が空腹時血糖値。糖尿病予備軍の空腹時血糖値は、正常型にも糖尿病型にも該当しない110~125mg/dlです。

 
また、糖尿病が疑われる場合には、ブドウ糖負荷試験という検査もあります。

75gのブドウ糖を水に溶かしたものを飲み、飲む前と飲んだ後で血糖値の変動を確認します。血糖値の変動の結果によって、糖尿病かどうかを診断します。

ブドウ糖負荷試験後の糖尿病予備軍(2時間後)は、正常型にも糖尿病型にも該当しない140~199mg/dlです。

空腹時血糖値・ブドウ糖負荷試験後の血糖値のどちらか、もしくは両方が予備軍の値に該当する場合が糖尿病予備軍となります。

空腹時血糖値とブドウ糖負荷試験後の血糖値について、以下にまとめてみました!

<空腹時血糖値>

【測定方法】
10時間以上食べ物を摂取しない状態で測定した血糖値

【検査の目的】
健康診断や糖尿病の治療効果の判定に用いられる

【検査値】
110mg/dl未満であれば正常、126mg/dl以上であれば糖尿病と診断される(予備軍は110~125mg/dl

<ブドウ糖負荷試験の血糖値>

【測定方法】
75gのブドウ糖を水に溶かしたものを飲む。30分後・1時間後・2時間後に採血をして測定した血糖値

【検査の目的】
空腹時血糖値が高めの人を対象にした2次検査

【検査値】
2時間後の値が140mg/dl未満であれば正常、200mg/dl以上で糖尿病と診断される(予備軍は140~199mg/dl

 
もしも食事や運動に特に気を配らず、糖尿病予備軍の状態を放置しておくと、将来身体にどのような影響が出るのでしょうか?

次の章で詳しく見ていきましょう!

 

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■糖尿病予備軍を放っておくとどうなるの?


糖尿病予備軍の人がそのままの生活習慣を続けていると、どうなるのでしょうか?それは・・・

数年以内に糖尿病を発症する確率が高くなる

糖尿病予備軍の状態を放置しておくと、疲弊したβ細胞が死滅し始めます。

死滅したβ細胞はインスリンを作れない状態になってしまいます。一度死滅したβ細胞は元に戻らないため、全体的なインスリンの分泌量が減少し、糖尿病へと進行してしまうことに・・。

 
糖尿病予備軍には、空腹時のみの血糖値が高いタイプと、ブドウ糖負荷試験2時間後の血糖値のみが高いタイプの2タイプがあります。片方のみの人もいれば、両方の人もいます。

どちらのタイプにも共通して言えるのは、放置していると糖尿病に移行する可能性が高いということ。

ただし、ブドウ糖負荷試験2時間後の血糖値が高い方の予備軍は、食後の血糖値が一気に高くなります。そのため、動脈硬化が進行しやすいというリスクが高まることに(;_;)

高血糖と動脈硬化の関係性については、こちらの記事をご参照くださいませ。
⇒ 高血糖による動脈硬化のメカニズムとは!?血管への負担がポイント!

 
糖尿病への移行を防ぐには、次のような習慣が大切です。

<糖尿病に移行させないための生活習慣>

・適正なエネルギー量の食事を摂る
・栄養のバランスが偏らない食事を摂る
・食べる時間と量をできるだけ一定にする
・1日3食を規則正しく食べる
・糖分の摂りすぎを避ける
・適度な運動を継続する

 
まだ糖尿病ではないからと油断をして、これまでと変わらない生活習慣を続けてしまえば、糖尿病に移行して完治が見込めなくなってしまいます。

そうなる前に、食生活の改善や運動習慣を作っていくようにしましょうね!

 

■まとめ

糖尿病予備軍が治るかどうかについて振り返っておきましょう。

<糖尿病予備軍は治る?治らない?>
糖尿病予備軍は完治できる!

 
糖尿病予備軍では、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が疲弊して働きが鈍くなっている状態。

そのため、β細胞を十分に休ませることができれば、インスリンの分泌が回復して糖尿病予備軍を完治させることが可能です!

ただし、β細胞が疲弊し切って死滅してしまうと、糖尿病になってしまいます。その場合は、完治しなくなってしまうので、早めの対策が大事。

職場の先輩は糖尿病予備軍を完治するために、外食を少なくして週2回の運動を始めました。「血糖値を正常に戻してみせる!」と意気込んでいます(^^)

糖尿病予備軍は膵臓のβ細胞が疲弊しているサイン。糖尿病予備軍と分かった時点で、食生活や運動習慣には十分に気を配り、血糖コントロールを行っていきましょうね!

糖尿病が治らない病気と言われている理由については、こちらの記事をご参照くださいませ。
⇒ 糖尿病が治らない理由とは?それは膵臓の細胞が関係!

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