「糖尿病だと口が渇くようになるのはどうして??」

私の友人の父親が糖尿病を患っており、すぐに口の中がカラカラになってしまうとのこと。飲み物がないと不安だと言っており、1日に2Lのペットボトルを軽々と空けていたのにはビックリΣ(゚Д゚)

糖尿病による口渇は、たくさんの水分を摂っても治まらないのが特徴。健康な人が通常の生活の中で感じる口渇とは、明らかに異なります!

どうしてこのような現象が起こるのでしょうか?そこで気になるのが…

糖尿病による口渇の原因

口渇が起きるのは、血液中のブドウ糖が大きく関係しています。糖尿病と口渇の関係について、徹底的に調べてみましたよ!

今回は、糖尿病による口渇原因についてお伝えしていきますね!

 

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■糖尿病で口渇が起こるのはなぜ?


糖尿病になると、暑い・運動をした・味の濃いものを食べたといった心当たりがなくても異常に口渇を感じることがあります。それはなぜでしょうか?

糖尿病によって口渇が起きる原因は・・・

血液中の浸透圧が上がるから

その理由について詳しく見ていきましょう!

 
そもそも浸透圧はどういったものなのでしょうか?中学校や高校の理科の授業で習ったと思いますが、忘れちゃってますよね(^^;

簡単に復習しておきましょう!

<浸透圧とは?>
溶液が水を引き寄せる力のこと。

濃度が異なる液体が水のような小さな分子だけを通す膜を隔てて接した場合、濃度の高い方の溶液が低い方から水分を引き寄せて同じ濃度にしようとします。その際に生じる圧力のことを浸透圧と言います。

 
血液中のブドウ糖の量が多くなると血液の濃度が高くなるため、血液の浸透圧が上がります。血液の浸透圧が上がると、細胞の水分が血液の方へ引き寄せられるのです。

そうなると、血液中の水分が過剰な状態となります。この過剰な水分をどうにかして、体外に排出しなければなりません。

その役割を果たすのが尿。しかし、ここで問題が発生!

体に必要な水分まで、尿として排出されてしまうのです。そうすると、体内は常に水分不足となり、口渇が起きることに・・。

 
ちなみに、健康な人が感じる口渇と糖尿病による口渇の大きな違いはどこにあるのでしょうか?

健康な人が感じる口渇は、暑い時・スポーツをした後・味の濃いものを食べた後など思い当たる理由があります。その場合には、水分補給をすれば口渇はおさまりますし、摂った水分が体内に吸収されるため、尿の量が増えることもありません。

一方、糖尿病による口渇は、体内の水分がどんどん出ていき、常に体が脱水状態に・・。根本的な原因である血糖値が高い状態を改善しない限り、口渇はずっと続いてしまうのです。

さらに、水分を大量に摂っても、体に必要な水分が吸収されずに体外に排出されるため、尿の量が増加するのも特徴。

 
ちなみに、毎日どのくらいの水分を摂っていると、糖尿病による口渇の可能性が考えられるのかについて、さらに話を進めていきましょう!

 

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■糖尿病による口渇はどのくらい?


一般的な方が飲み物から摂取する1日の水分はおおよそ1L前後。

特に思い当たる原因もないのに、毎日2L以上の水分を摂取している場合、糖尿病による口渇の可能性が考えられます。

暑い時期や運動をした後などは多くの水分が必要となりますし、年齢・性別・体格・生活強度によっても水分の量は異なってきます。それらを考慮すると、1日あたり2Lまでは正常の範囲内であると考えられます。

しかし、毎日2L以上の水分を摂り続けているにも関わらず、なかなか口渇が癒されない場合は要注意!

大量に水分を摂っても口渇が癒されないのは、摂った水分が体内に吸収されずに尿として排出され、尿によって体内の水分が失われた結果、口渇が起きてまた大量に水分を摂るという悪循環が起こるから。

つまり、多飲→多尿→口渇→多飲→・・・を繰り返してしまうのです!

 
もちろん、治療によって血糖値が高い状態が改善すれば、この状態が繰り返されることもなくなります。ただし、すぐに血糖値を下げるというのは難しいもの(^_^;)

そこで、「口渇を我慢して水分を摂らなければ、この悪循環を断ち切れるんじゃないか?」という疑問が湧いてきました!

糖尿病による口渇は我慢する方が良いのか、それとも我慢せずに水分を摂取した方が良いのかについて、次の章で見ていきましょう!

 

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■口渇は対処すべき?我慢すべき?


水分をたくさん摂ると、イレに頻繁に行きたくなるのを不安に感じてしまいますよね(^^;)できるだけ水分を我慢した方がよいのではないかと、つい考えがち・・。

しかし、糖尿病による口渇は、体の水分が常に不足しているために起こります。そのため、我慢をするのは禁物

糖尿病の人が適切な水分補給を行わずにいると、健康な人より早く脱水状態が起こってしまうので、大変危険です。

我慢をせずに、水分が効率よく体内で吸収されるようにするためには、下記のような対処をしていきましょう!

① 水分の摂り方

コップ1杯程度(150〜200mL)の水分を間隔を空けて飲むと、体への負担が軽減されます。

飲むタイミングとしては、起床後・食前30分~1時間・体を動かした後・入浴前後・就寝前など体内の水分が失われやすい時に飲むのが効果的。

また、食事の時に一緒に水分を摂るのは、おすすめできません。

胃液を薄めてしまい消化の妨げになる上、満腹感を得るために重要な咀嚼の回数が減ってしまいます。できる限り控えるようにしましょう!
 

② 日常生活の過ごし方

口渇は毎日の生活習慣によってますますひどくなってしまうことがあります。

以下のようなことに気を配り、口渇を起こしにくい生活を行うことを心掛けましょう。

・食事の味付けは薄味で

食事の味が濃いと口渇が強くなる上、食べ過ぎにもつながります。

調味料の量に気をつけるなどによって、薄味を意識した食生活に改善しましょう!

・たばこを控える

たばこを吸うと唾液の分泌が減少してしまうため、口の中が乾燥しやすくなります。

可能な限りたばこは控えるようにしましょう!

・ストレスや極度の緊張を避けるようにする

ストレスは口渇だけでなく、血糖値が上がる原因にもなってしまいます。

上手に気分転換をしたり緊張をほぐしたりして、ストレスや極度の緊張を避けるようにしましょう!

血糖値とストレスとの関係については、こちらの記事をご参照くださいませ。
⇒ 血糖値はストレスの影響を受ける!2つのメカニズムがコレ!

③ 飲み物の種類に注意

糖尿病の人は水分補給を行うには、水かカフェインの入っていない麦茶などのお茶が最も適しています。

水分補給の際には、以下のことに注意しましょう!

・糖分の入った飲み物を控える

糖分の入ったジュースは、血糖値を上げて口渇を引き起こします原因となります。

また、スポーツドリンクにも大量の糖分が入っていますので、日常の水分補給としては避けるようにしましょう!

・カフェインの入った飲み物を控える

カフェインには利尿作用があり、尿の量が増えて体から水分が出てしまうため、飲むのは極力控えるようにしましょう!

カフェインが含まれている飲み物にはコーヒー・紅茶・緑茶・ココア・栄養ドリンクなどがあります。

・お酒を控える

お酒にも利尿作用があり、飲んでも尿として体外へ水分が出てしまうため水分補給には適していません。

さらに、お酒を飲むと食欲が増し、濃い味や脂質の多いおつまみに手を伸ばしがち。カロリー・塩分・脂質の摂り過ぎにもつながってしまいます。

 
糖尿病による口渇は、我慢すると脱水症状を引き起こす恐れがあるので、我慢はしないこと。ただし、一気に大量の水分を摂ると逆効果になるので、最低限上記のことに注意を払うようにしましょう!

水分補給の際には、体への負担を最小限に抑えながらも、体内に効果的に水分が吸収されるように水分補給の方法や日々の生活習慣にも意識を向けることが大切です!

 

■まとめ

糖尿病によって口渇が起こる原因について振り返っておきましょう。

<糖尿病による口渇の原因がコレ!>
血液中の浸透圧が上がるから

 
糖尿病による口渇は、血液中のブドウ糖濃度が高いことが元凶。

その理由は、高い浸透圧によって細胞から水分を奪うから。そうすると、常に体の水分が不足するため、口渇という体からのサインが出るわけです。

体の水分が不足している状態であり、水分補給を我慢するのはNGです!我慢をし続けると、脱水症状に陥る可能性もあります(^^;)

特に理由が思い当たらないのに、毎日2L以上の水分を摂り続けている場合は要注意。水分を摂ってものどの渇きが癒されず、尿量も増えて日常生活に支障が出ていれば、糖尿病による口渇が疑われます。

糖尿病の治療を行うとともに、水分補給の方法や日々の生活習慣にも意識を向けることが大切ですよ!

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