「糖尿病だと血栓ができやすいって本当??」

糖尿病の患者さんからこんな質問を受けました。私は糖尿病と血栓との関係性を全く知らなかったので、質問に答えることが出来ず・・・(泣)

様々な合併症を引き起こす可能性がある糖尿病。網膜症・腎症・神経障害といった糖尿病の三大合併症を引き起こしやすくなることは有名です!

しかし、糖尿病だと血栓が出来やすくなるってことはあまり聞かないですよね。そこで気になるのが…

糖尿病と血栓との関係

この理由には血管の状態が大きく関係しています!血栓と血管の状態との関係を交えながら、お伝えしていきますね(^^)

今回は糖尿病血栓関係について見ていきましょう!

 

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■糖尿病で血栓ができやすくなるのはどうして?


糖尿病のせいで血栓ができやすくなるのにはどうしてなのでしょうか?それは・・・

糖尿病だと血管が傷つきやすくなるから

糖尿病だと、血管が脆くなって、血管内に傷がつきやすくなるのです!

血管が傷つくと、その場所に止血の役割を担う血小板が集まります。血小板同士が集まって塊を作り、損傷部を塞ぎます。この塊が血栓なのです。

 
血栓が血管に詰まって血液が流れなくなると、胸が痛い・手足が痺れる・呼吸が苦しくなるといった症状が・・・最悪の場合、死に至ることもあります。

血栓が詰まる場所によって、症状の名称が変わります。部位によって脳梗塞・心筋梗塞・肺塞栓症と呼ばれますが、血管に血栓ができるという状態は共通しているもの。

 
血管に傷がつかなければ、血栓が形成される危険性を回避できます。糖尿病だと、どうして血管が傷つきやすくなるのでしょうか?

続いて、糖尿病だと血管に傷がつきやすくなる理由について見ていきましょう。

 

■糖尿病だとなぜ血管が傷つきやすくなるの?


糖尿病だと血管が傷つきやすくなるのは、動脈硬化の進行が早まるから!

血管の状態はその人の身体年齢を表わすものですが、糖尿病を持っていると血管の老化は一気に早まります。これが動脈硬化が進行が早まると言われる理由です。

 
動脈硬化から血栓ができるまでには次のような過程があります。

血液中のコレステロールや脂質はそのままの状態では血液を流れることが出来ません。そのため、これらは水に溶け込むことのできる「リポ蛋白」という粒子になって、血液中に溶け込みます。

血糖値が高くなるとこのリポ蛋白が酸化し、血管壁に蓄積されていきます。これがプラークと呼ばれる異常な組織です。

このプラークはある程度まで大きくなると、何かの拍子に破裂して血栓が形成されます。厄介なのが、プラークは通常の血管と比べてちょっとの刺激でも傷がつきやすいということ。

プラークが大きくなった後で、血管に傷がつくと血栓が形成されて、血管を塞いでしまうのです。

元気に見えていた人がある日突然、脳梗塞・心筋梗塞・肺塞栓症を起こすことがあるのは、プラークが大きくなっても自覚症状が乏しいから。血管断面積の90%が塞がれるまでは自覚症状を感じないと言われている程(;_;)

 
死に至る可能性を引き起こす血栓。このリスクを減らすためには、どういった対策が必要なのでしょうか?

最後に、血栓によるリスクを減らす方法について見ていきましょう。

 

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■血栓によるリスクを減らすには?


糖尿病の人が血栓のリスクを減らすためには、動脈硬化を進行させないことが重要食事療法・運動療法をきちんと行う事がポイントです。

糖尿病にとって鍵となるインスリンの働きがよくなるようには、膵臓の負担を減らすことが必要。可能な限り腹七分目、太っている人は腹六分目を行うように少食を心掛けていきましょう。

特に、炭水化物を控えめにすることによって、膵臓のインスリンを作り分泌するβ細胞の負担を軽くすることができます。少食を守ることができれば、動脈硬化のリスクが軽減し、血栓ができにくい体質に変えることにつながります。

 
また、運動療法は血糖値を下げる効果や体重を減らす効果があるので、動脈硬化の予防につながります。糖尿病の運動療法で特に効果的なのは、酸素を十分に取り入れて行う有酸素運動です。

ウォーキング・サイクリング・水泳などリズミカルな全身運動を行うようにしましょう。目安としては、人と会話をしながらでも行える程度の運動を定期的に15分~30分続けること。

少食・運動の習慣化が特に大切ですので、生活習慣を見直して血栓のリスクを減らしていきましょうね!

 

■まとめ

糖尿病だと血栓のリスクが増大するのはどうしてかを振り返っておきましょう。

<糖尿病だと血栓が出来やすくなる理由がコレ!>
糖尿用によって動脈硬化の進行が早まる

血管が傷つきやすくなる

血栓が形成される

 
糖尿病だと血栓のリスクが増大するのは、動脈硬化が大きく関係しています。動脈硬化によって、血管が硬く・脆い状態を引き起こすのです!

この状態だと、少しの刺激でも血管が傷つきやすくなるのです。そうして血栓が形成されると、脳梗塞・心筋梗塞・肺塞栓症といった重い症状を引き起こす可能性があります。

私の臨床検査技師の友人に、糖尿病だと血栓ができやすくなることを知っているかを聞いてみましたが、知っている人は、10人に1人もいませんでした(^^;) それだけ、あまり聞き慣れないことだと思います。

しかし、このことを知っておくと、日常生活に注意を払うことができますよ(^^)

動脈硬化を進行させないように、食事療法・運動療法をしっかりと行っていきましょうね!

糖尿病と動脈硬化との関係性について、もっと深く知りたい方はこちらの記事もご参照くださいませ。
⇒ 高血糖による動脈硬化のメカニズムとは!?血管への負担がポイント!