「糖尿病によって筋力が低下するのはどうして??」

糖尿病によって約10kgも体重が減少した患者さんがいます。体重が減って足が細くなってしまったとのこと。

日常生活でも大きな支障が!足の筋力が減少したことで、しゃがむ動作が非常に難しくなってしまいました(;_;)

糖尿病によって筋力が低下するのは、どうしてなのでしょうか?

そこで気になるのが・・・
糖尿病による筋力低下の原因

筋力低下には、エネルギー源を利用するメカニズムが変わってしまうことで起こります。糖尿病と筋肉との関連性を交えて、お伝えしていきますね(^^)

今回は糖尿病による筋力低下原因について見ていきましょう!

 

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■糖尿病によって筋力低下が起こるのはなぜ?


糖尿病によって筋力低下が起こるのは、どうしてなのでしょうか?それは・・・

ブドウ糖をエネルギー源として上手く使えなくなるから
 
人間は生命活動のエネルギー源として、食事の摂取から得た炭水化物からブドウ糖を生成します。ブドウ糖は血中を循環して全身の細胞に供給されます。

ブドウ糖を細胞へ供給するためには、インスリンと呼ばれるホルモンが必要です。

しかし、糖尿病はインスリンの分泌機能や働きに問題が起こっている状態。血中のブドウ糖を上手く使用できなくなるため、血糖値が上がっていき高血糖状態になります。

この状態が続くと、ブドウ糖の代わりに筋肉脂肪からエネルギーを生成します。

エネルギー源として筋肉が使用されてしまうため、必然的に筋力は落ちてしまうのです。

 
普段と同じような食事をしても、いつもと変わらない運動量でも、体を動かすために脂肪や筋肉が利用されてしまいます。筋力低下とともに体重もどんどん減少していくことに・・。

脂肪が落ちればよいのでは、と思う方もいるかもしれません。

しかし、脂肪や筋肉がエネルギー源として利用されるようになると、ケトン体という副産物が生成されることによって、疲労が蓄積されてしまうのです。

つまり、脂肪や筋肉をエネルギー源とするメリットはないということ。

 
筋肉は全身にありますが、糖尿病による筋力低下は下肢に影響が出やすいのが特徴です。

下肢の筋力低下が起こりやすい理由について、次の章で見ていきましょう!

 

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■下肢の筋力低下が起こりやすい!?


2016年1月6日に「Diabetes Care」という米国の機関紙にて、糖尿病と筋力の関係に関する内容が掲載されました。

糖尿病だと健康者に比べて、下肢の筋力が有意に低下することが示されました。下肢の中でも特に影響が出たのが・・・

膝周りの筋力と足首周りの筋力

下肢の筋力が低下すると、歩行や屈伸運動など日常生活に欠かせない大切な動作に支障が出てきます。さらに、転倒や転倒に伴う骨折といったリスクも高くなるのです。

糖尿病があり、日常動作の中で特に下肢に疲れを感じたり、動作に不自由さを感じ始めた場合には、医療機関で診てもらうことをオススメします!

 
筋力が低下しているのに、ただ黙っているわけにはいかないですよね(^^;)

筋力低下を抑制する方法について、次の章で見ていきましょう!

 

■筋力低下を抑えるためには?


糖尿病による筋力低下を抑えるには、どんな方法があるのでしょうか?それは・・・

下肢の筋肉を使う筋トレ

筋トレと言っても、ただ闇雲に行えば糖尿病の筋力低下を抑制できるというわけではありません。筋力低下が起こりやすい下肢の筋トレを行うことが、より効果的。

具体的には、次の2つが特にオススメ。それは・・・

  • スクワット
  • 足上げ運動

それぞれについて見ていきましょう!

① スクワット(屈伸運動)

肩幅程度に足を開き、つま先は15度程度外側にします。

ゆっくりと膝を曲げて、立つという動作を繰り返します。呼吸は止めるいようにしましょう!

具体的なやり方については、下記の動画をご参照くださいませ。

 

慣れないうちは、膝に負担をかけないように浅く曲げることから始めることが大切。最初は10~20回、慣れてきたら50~100回を目指すと効果的ですよ(^^)

② 足上げ(もも上げ)運動

肩幅程度に足を開き、片足ずつゆっくり上げ下げを行います。

膝が直角になるくらいまで太ももをあげるのが理想的。ただし、腰痛がある場合には、可能な範囲で行いましょう!

ももを上げるときに息を吐くように意識すると、腹筋も同時に鍛えることができます。

具体的なやり方については、下記の動画をご参照くださいませ。

 

最初は20~30回、慣れてきたら50~100回を目指すと効果的ですよ(^^)

 
毎日行わなくても大丈夫です。週2~3日を継続していくことが大切。

筋トレをきちんと続けて、下肢部分の筋力低下を抑制していきましょうね!

 

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■まとめ

糖尿病による筋力低下の原因について振り返っておきましょう。

<糖尿病による筋力低下の原因はコレ!>
ブドウ糖をエネルギー源として上手く使えなくなるため

 
筋力が低下するメカニズムについても、まとめてみました!

<筋力低下が起こるメカニズム>

糖尿病だとブドウ糖を上手く使えなくなる

筋肉や脂肪をエネルギー源として使う

筋力低下が起こる

 
糖尿病によって筋力低下が顕著に表れるのは下肢

下肢の筋力が低下すると、歩く・しゃがむなど日常生活に欠かせない動作に影響が出てくることと、転倒により骨折するリスクが高まります。

下肢の筋力低下を極力抑えるためには、筋トレが大切。スクワット(屈伸運動)足上げ(もも上げ)運動などを週2~3日継続的に行うようにしましょう!

冒頭で紹介した糖尿病の患者さんは、定期的にスクワットと足上げ運動を行うようになりました。今ではしゃがむ動作も問題なくできるように(^^)

糖尿病によって筋力が低下することを頭に入れ、しっかりと対策していきましょうね!

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