「血糖値が子供でも高いのはどうして??」
子供なのに血糖値の高い患者さんがいました。
お母さんが子供の元気がなくて様子がおかしいと思い、病院を受診したとのこと。血糖値を測定したところ、正常範囲を大きく超える値が(;_;)
血糖値の上昇は不規則な生活習慣が原因と言われているように、一般的には大人が気にする項目。食べ過ぎや運動不足など生活習慣の乱れが原因で、血糖値が高くなるのです。
しかし、最近では子供でも、血糖値が高くなる危険が及んでいます!そこで気になるのが・・・
子供で血糖値が高くなる原因
その原因には、危険な生活習慣と大きな関係があります。どういうことなのか気になりますね(^^)
今回は血糖値が子供でも高い原因について見ていきましょう!
■子供なのに血糖値が高い原因とは?
子供で血糖値が高くなるのは、どうしてなのでしょうか?考えられる可能性が・・・
甘い飲み物の摂り過ぎ
それは、飲み物から糖質を大量に摂取している可能性があるから!
糖質を食事から摂ろうとすると、ある程度の量を食べる必要があります。そのため、余程の量を食べないと、子供で血糖値が高くなるという状態は起こりにくいです。
しかし、飲み物は短時間のうちに大量の糖分を摂取している可能性があるので注意が必要!
中には、水の代わりにジュースやスポーツ飲料を日常的に飲んでいるお子さんがいます。糖質の大量に入った飲料物を多量に摂取することを続けていると、血糖値が高くなる可能性があります。
飲み物の種類にもよりますが、500mlのペットボトルを1本飲むと、それだけで約50gの糖分を摂取することに・・。
世界中の人々の健康を守る活動をしている世界保健機関によると、「子供の砂糖摂取は1日25g未満にすべき」とあります。
そのため、ペットボトルを一本飲むだけで、すでに一日の摂取量の二倍の量の糖質を摂取しているということ!
中には一日2本、3本と飲むのが習慣になっている子供もいます。どれだけ高血糖のリスクがあるかが分かると思います(^_^;)
ジュースや清涼飲料水の飲みすぎによって、血糖値が高くなる症状のことをペットボトル症候群と呼びます。具体的にどんな症状が現れるのでしょうか?
次の章で詳しく見ていきましょう!
■ペットボトル症候群だとどんな症状が出るの?
ペットボトル症候群になると、どんな症状が出るのでしょうか?
具体的な症状が下記です。
- 強い眠気が出る
- ぼーっとする
- 強いだるさを感じる
- 疲れやすい
- いつも喉が渇いている
- 集中力がない
など
お子さんに心当たりのある症状はありませんか?
これらは全て糖分の大量摂取によって、起こる可能性があります。
項目の中には喉が渇くという症状がありますが、これが厄介!喉が渇いて再びペットボトル飲料に手を伸ばしてしまうことで、さらなる悪循環を引き起こす可能性があるからです。
根本的な問題は、ジュースや清涼飲料水を水のようにみなして摂取するということ!
そこで糖分の多いジュースや清涼飲料水ではなく、水・お茶を水分補給のメインにしていくことが大事です。
お子さんが普段からジュースや清涼飲料水を飲んでいる場合は、多少の決めごとを作ることが必要かもしれません。例えば、家では水やお茶を飲むようにして、おやつの時や外出した時だけ飲んでもOKといった具合です。
また、子供はお父さん・お母さんの選ぶものをよく見ています。そのためには、まずお父さん・お母さんが率先して、水やお茶を飲むという習慣を作るようにしていきましょうね!
■まとめ
血糖値が子供でも高い原因について振り返っておきましょう。
甘い飲み物の摂り過ぎ
ジュースや清涼飲料水などの飲み物には、大量の糖分が含まれています。500mlのペットボトルを1本飲むと、それだけで約50gの糖分を摂取することにもなりかねません!
そうすると、子供でも血糖値が高くなる可能性が十分あるのです。ペットボトルのジュースや清涼飲料水の摂り過ぎによって、血糖値の上昇が起こることから、ペットボトル症候群とも呼ばれています。
冒頭で紹介した子供も、日常的に清涼飲料水を飲んでいたことが分かりました!ペットボトルのコーラが大のお気に入りとのこと(^^;)
適量であれば問題はありませんが、飲み過ぎは問題。大量の糖分を摂取することになりますからね(+_+)
水分補給は水やお茶を中心にして、ジュースや清涼飲料水はある程度の制限を設けるようにしていきましょうね!