「糖尿病だと壊疽しやすいって聞くけど、どんな初期症状が出るの??」

糖尿病の患者さんで、足の先が腐敗して黒色に変色してしまっているのを見たことがあります(;_;) 見た目が痛々しいですが、痛みや感覚は感じないとのこと・・・

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壊疽は足だけの部分的な影響だけではありません。広範囲に及ぶと足の切断を余儀なくされる場合があるのです。

そのため、壊疽になる前の段階で、糖尿病による足の異変の進行を食い止めなければなりません。そこで知っておきたいのが・・・

壊疽する前の初期症状

足の切断という最悪の事態を避けるためにも、初期症状を把握しておきましょう!

それでは糖尿病による壊疽初期症状について見ていきましょう。

 

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■壊疽の初期症状とは?

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糖尿病による壊疽の初期症状には、どういったものがあるのでしょうか?

初期症状が起こるのは足先です。それは、心臓から最も遠い位置にあるため、神経や血行の障害が起こりやすいから。

具体的な症状としては、

  • 外観の異変
  • 感覚の異変

主にこの2つが特徴的です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

① 外観の異変

足の血流の悪化・体の免疫機能の低下によって、足や爪の外観に異変を来たします。具体的には下記のような症状です。

<足の異変>
・タコ、魚の目、イボができる
・皮膚の乾燥、ひび割れが起こる
・水虫になる
・むくみが出る

<爪の異変>
・巻き爪が起こる
・爪が分厚くなる(肥厚爪)
・爪白癬になる

② 感覚の異変

高血糖状態が続くことで血流が悪くなり、神経細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなるため、心臓から遠い足の神経に障害が起こります。

神経障害によって下記のような症状が起こります。

  • 足のしびれ・痛み
  • 足のむくみ
  • 足裏の感覚が鈍る
  • 足の冷え
  • ふくらはぎの痛みやだるさ

末梢神経は左右対称に分布しています。そのため、足のしびれや痛みといった症状は、足の先の方から左右対称に現れやすいという特徴があります。

 

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■これらの症状で壊疽につながるのはどうして?

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糖尿病が悪化すると、足の切断にまで至るという話を耳にしたことがあるかと思います。糖尿病で足の切断に至る原因は、壊疽が重症化してしまうから。

では、そのような恐ろしい壊疽の症状は、どのような経過をたどって現れるのでしょうか?

ケガ・やけど・皮膚のひび割れなどによって、皮膚にできた傷から細菌が侵入します。

化膿した状態が悪化して皮膚の細胞が壊死すると、皮膚や皮下組織が腐敗します。その後、腐敗した部分が濃い紫色や黒色に変色して、壊疽を引き起こしてしまうのです。

壊疽の治療が遅れると、足の末端から足全体、さらには膝の方へと広がってしまいます。そうすると、足を切断せざるを得ない事態に。

また、壊疽を起こしている部分から細菌が侵入し、全身が炎症を起こす敗血症を引き起こすこともあります。最悪の場合は死に至ることもある危険な症状です!

壊疽になると痛みはあるのでしょうか?この内容については、下記の記事をご参照くださいませ。
⇒ 壊疽は痛みがあるの?その答えと理由がコレ!

 
ただし、糖尿病にかかってもすぐに壊疽になるわけではありません。小さな傷が壊疽に進行するまでの間には、様々な異変が足に現れます。

その中でも、傷が治りにくくなるという症状が特徴的。それがどうしてなのかを知っておきましょう!

 

■糖尿病だと傷が治りにくくなる?

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人には、皮膚の傷を治そうとする自然治癒力が備わっています。そのため、通常であれば皮膚に傷ができても、数日で傷は治っていきます。

しかし、糖尿病の人はいったん皮膚に傷ができるとなかなか治らず、傷が悪化して化膿しやすい傾向にあります。その理由としては、

白血球の働きが弱まることによる免疫機能の低下

このような働きが起こるから。白血球には、体内に侵入したウイルスや細菌を飲み込んで退治する作用があります。

しかし、糖尿病の場合だと、白血球の働きの低下によって身体の免疫機能が低下します。

そうなると、小さな傷でも治りにくくなるとともに、悪化しやすくなります。なかなか治らない傷は壊疽を引き起こす原因となるのです!

まずはできるだけ傷を早く見つける、傷ができないように注意することが大切。

手遅れになる前に、自分自身で注意すべきポイントを把握しておきましょう!

糖尿病と足の傷の治りにくさとの関連について、詳しい内容もあります。こちらの記事もご参照くださいませ。
⇒ 糖尿病だと足の傷が治りにくい!その理由がこの3つ!

 

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■チェックすべきポイントは?

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足の異変が軽い段階で糖尿病の治療を開始できれば、壊疽になるのを防ぐことができます。

糖尿病による壊疽を防ぐには、日頃からのフットケアが重要です。フットケアで注意する点としては、以下の4つが挙げられます。

① こまめに足の状態をチェックする

足の異変には十分注意しましょう。足の状態を確認する際に注意するポイントをご紹介しますね!

<足の状態のチェックポイント>
・足のケガや傷
・靴ずれ
・腫れ
・変形(足の指が曲がる)
・巻き爪
・肥厚爪

また、水虫・タコ・魚の目・イボなどの症状がないかも一緒に見ていきましょう。

② 足を清潔に保つ

足が汚れていると細菌感染しやすくなってしまいます。

糖尿病の人は、細菌や白癬菌(水虫の原因となるカビの一種)に対する抵抗力が低下しているため、足を清潔に保つことで細菌や白癬菌による感染症を予防するのが重要です。

③ 乾燥やひび割れを起こさないようにする

糖尿病の人は皮膚が乾燥しやすくなります。

皮膚の乾燥やひび割れが進むと、細かい傷の原因になってしまいますので、保湿クリームなどを使用して乾燥ひび割れを防ぎましょう。

④ 足に傷を作らないように注意する

神経障害の影響で感覚が麻痺し、傷があっても痛みを感じにくいため、気付きにくいです。そのため、傷を作らないように心掛けることが必須です。

足の傷を防止できる日常生活の過ごし方は以下の通り。

  • 靴ずれやタコができないようにするために、足に合った靴を履く
  • 足の外傷を防ぐため、靴下を履くようにする
  • 足にやけどをしないように、お風呂の湯の温度に注意する
  • こたつや電気カーペットなどの暖房器具による低温やけどに注意する
  • 深爪を防ぐため、爪を切る時は少しずつ一直線に切り、ヤスリで角を落とす

 
足の異変を見つけたら、糖尿病専門医・フットケア外来・皮膚科・形成外科などの医療機関で適切な治療を受けましょう!自己処理をして傷ができてしまうと化膿したり、潰瘍になったりする恐れがあります。

常に、足の傷の予防を心がけると共に、異変を感じたら早めに専門医を受診することが必要です。

 

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■まとめ

糖尿病による壊疽の初期症状について振り返っておきましょう。

<糖尿病による壊疽の初期症状はコレ!>
① 外観の異変
⇒ 足・爪の外観の異変に注意しましょう!

② 感覚の異変
⇒ 足の感覚の異変に注意しましょう!

 
糖尿病によって免疫力が低下してしまうため、糖尿病の人は傷ができてしまうと治りにくいです。

傷などによる皮膚の損傷をきっかけに、損傷した部分から細菌が感染して化膿してしまいます。状態が悪化すると皮膚の細胞が死滅して、壊疽を引き起こします。

しかし、糖尿病になってもすぐに壊疽になるわけではありません。異変、神経障害による足の感覚の異変が起こります。

早期に発見して対処することができれば、壊疽に至るのを阻止することができますよ(^^)

そのためには、日頃からフットケアを行っていきましょうね!

フットケアの必要性については、こちらの記事をご参照くださいませ。
⇒ 糖尿病によるフットケアの必要性!怠ると大変なことになることも!?

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