「糖尿病は免疫力の低下にも関係するの??」

私の上司が糖尿病を患っていますが、よく風邪を引くんです(^^;) 昔はそんなに風邪を引かなかったそうですが、糖尿病と診断された頃から頻度が多くなったとのこと。

実は、その原因には免疫力が大きく関係しているのです!

免疫力とは、細菌・ウイルスなどの病気を引き起こす病原体が体内に侵入を防ぐことや、排除することによって健康を守る自己防衛機能のこと。

糖尿病を発症すると、免疫力が低下してしまうのです!その理由は主に次の3点。

  • 白血球の機能が低下する
  • 免疫反応が低下する
  • 血流が悪くなる

糖尿病はただ単に血糖値が高くなるだけの病気ではないのです。免疫力が低下する理由について、分かりやすくお伝えしていきますね!

今回は糖尿病だと免疫力低下する理由について見ていきましょう。

 

スポンサードリンク


■理由①:白血球の機能が低下する


糖尿病で血糖値の高い状態が続くと、血液中の白血球の働きが低下します。

細菌やウイルスなどの病原体を飲み込んで殺菌する力(貪食作用)が弱くなります。そうすると、病原体が体内に侵入しやすくなってしまうのです。

免疫力において重要な働きを担っているのが、白血球の好中球という血液細胞。以下のようなメカニズムによって、免疫力が低下します。

<免疫力低下と好中球の働きの関係>
血糖値が高いことで好中球の働きが悪くなる

細菌を排除する力が弱まる

免疫力が低下する

 

さらに、血糖値が高い状態は、好中球の貪食作用を低下させるだけではありません。血液中の余分な糖分を栄養として、病原体の活動をさらに活発にさせてしまいます。

そのため、感染症にかかった時には軽症であっても、免疫力の低下によって、治りにくく重症化しやすいという欠点があります。

例えば、最初は軽い風邪であっても、放置しているうちに肺炎へと重症化するといったリスクが高くなるのです。

 
体内には、侵入しようとした細菌やウイルスを攻撃するだけでなく、一度侵入してきた病原体の再度の侵入を防ぐ働き(免疫反応)もあります。糖尿病だと、この免疫反応も低下してしまうのです。

免疫反応の低下は、体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?

次の章で詳しく見ていきましょう!

 

■理由②:免疫反応が低下する


免疫反応の低下も、免疫力が低下する原因の1つ。

免疫反応とは、病原体の侵入を防ぐ仕組みのことを言います。病原体が体内に侵入すると、それに対抗するための抗体が体内で作られ、次に同じ病原体が体内に侵入しようとした時に侵入を防ぐよう働きます。

健康な人であれば、一度かかった感染症の原因となった病原体が再度侵入して来ても、免疫反応によって排除されるため、同じ感染症にはかかりにくくなります。

しかし、糖尿病の人だと免疫反応が低下するため、一度感染した病原体に再び感染しやすくなってしまうのです。それは、健康の人と比べて、健康状態を良好に保つことが難しくなるということ。

 
さらに、細菌やウイルスによって感染症にかかると、血糖値にも影響が。インスリンを効きにくくする物質が分泌されることや、血糖値を上げるストレスホルモンが分泌されるため、血糖値が普段より上昇しやすいのです。

つまり、糖尿病によって免疫反応が低下すると、感染症に発症しやすくなるだけでなく、糖尿病の状態を悪化させてしまうという悪循環が生じるということ。

 
糖尿病によって血流が悪化してしまうことも、免疫力の低下に悪影響を及ぼします。両者にはどういった関係があるのでしょうか?

次の章で詳しく見ていきましょう。
 

スポンサードリンク


■理由③:血流が悪くなる


高血糖によって血流が悪くなることによっても、免疫力が低下します。

血糖値が高いというのは、血液中に余分なブドウ糖が増加する状態。血糖値が高いと、血液の粘度が増すため、ドロドロした血液になるのです。そうすると、酸素や栄養が十分に細胞へと行き渡らなくなって、細胞の働きが低下します。

血流の悪化が免疫力を低下させるメカニズムは、以下の通り。

<免疫力低下と血流の関係>
高血糖によって血液がドロドロになる

血液が全身に行き渡りづらくなる

細胞への酸素や栄養の供給が不足する

免疫力が低下する

 

また、血流の悪化は、糖尿病の三大合併症の1つである糖尿病性神経障害の原因にもなります。

糖尿病性神経障害の症状には手足のしびれや痛みなどがありますが、進行すると感覚が麻痺し、傷があっても痛みを感じなくなってしまいます。

傷の存在に気付かないうちに傷口から細菌が感染し、気付いた時には傷が重症化している可能性が(*_*) そうすると、皮膚の細胞が死滅して腐敗する壊疽を引き起こしてしまうこともあるのです。

 

糖尿病が悪化すると、免疫力が低下して感染症にかかるリスクが高くなります。さらに、感染症にかかることによって、より血糖値が上がることに・・・

そうならないよう、常に血糖コントロールを心がけるとともに、感染症の予防にも十分に気を配るようにしていきましょうね!

 

■まとめ

糖尿病だと免疫力が低下するのはどうしてかを振り返っておきましょう。

<糖尿病による免疫力低下の理由はコレ!>
① 白血球の機能が低下する
② 免疫反応が低下する
③ 血流が悪くなる

 
糖尿病だと、目・腎臓・手足などに障害が出やすくのは、結構知られています。意外と知られていないのが、糖尿病だと免疫力の低下も引き起こすということ。

それは、血糖値が高くなることによって、体の機能に変化が出てしまうからです。白血球の機能・免疫反応・血流といった様々なところで悪影響があります。

私の上司が風邪を引きやすくなったのも、糖尿病による免疫力の低下が大きいんじゃないかなと思っています^^; そのため、上司は大好きなお酒の量を減らし、ウォーキングを始めるようになりました!

糖尿病だと免疫力が低下しやすいということを頭に入れ、感染症を予防すると共に、常に血糖コントロールを心がけていきましょうね!

(Visited 2,771 times, 12 visits today)