「インスリン注射で皮膚への副作用はどんな症状があるの??」

インスリン注射を打っている糖尿病患者さんをたまに見かけます。そんな中、どうしても付き物なのが副作用(-_-;) 飲み薬とは異なるインスリン注射特有の副作用が出る可能性があるのです!

インスリン注射は、不足しているインスリンを直接補うことができるため、血糖値を下げる効果は非常に高いです。インスリン注射の副作用として、よく知られているのは低血糖。

しかし、インスリン注射特有の注意すべき副作用が皮膚症状。どんな症状かというと・・・

  • インスリンアレルギー
  • 皮膚の膨らみ

こんな症状が出た場合は、早めに対処をしていくことが大切。そのためにも、起こり得る症状に関する内容を頭に入れておきましょう!

今回はインスリン注射副作用による皮膚症状について、お伝えしていきますね。

 

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■可能性①:インスリンアレルギー


インスリンアレルギーとは、インスリン注射をした後に皮膚に現れる“かゆみ・腫れ・痛み”といった症状のこと。

注射をしてしばらく時間が経つと次第に症状は治まりますが、注射をすると再び症状が現れるのが特徴です。インスリン注射を始めたり、インスリン製剤を変えてから1~2か月経過した頃に気づくことが多いです。

アレルギー反応は、体内に入ってきた異物に対して、抗体を生成することで起こります。抗体とは、体内に入ってきた細菌やウイルスなどの異物を排除するために作られる物質のこと。

インスリンは体内で作られるホルモンであるため、通常はインスリンが異物として認識されることはありません。

しかし、何らかの原因でインスリンが異物として認識されると、インスリンアレルギーを発症します。かゆみ・腫れ・痛みといった反応を起こし、インスリンを排除しようとしてしまうのです。

 
このように、インスリンに対する抗体が生成されることによって、かゆみ・腫れ・痛みなどの症状が起こることがあるため、放置しておくのは危険!

インスリンアレルギーと思われる症状に気づいた場合には、主治医と相談し、使用するインスリン製剤の見直しを検討する必要があります。

 
インスリン注射の副作用による皮膚トラブルには、皮膚のかゆみ・腫れ・痛みだけでなく、皮膚に膨らみができるといったものもあります。

では、インスリン注射によって生じる皮膚の膨らみはどのようなもので、どのようなことが原因となるのでしょうか?

次の章で詳しく見て行きましょう。

 

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■可能性②:皮膚の膨らみ


インスリン注射を同じ部位に長期間打ち続けることによって、皮膚に膨らみができる可能性もあります。専門用語では、インスリンリポハイパートロフィーと言います。ちょっと難しい用語ですね(^^;)

インスリンには、脂肪を増加させる作用もあるため、注射をした部位の皮下脂肪が肥大することがあります。その脂肪が固まるために、皮膚に膨らみができて硬くなってしまうのです。

皮膚が硬くなった部分に注射を打っても痛みを感じないため、つい続けて同じ部位に注射を打ってしまいがち。しかし、皮膚が硬くなっている部分は脂肪が固まっているため、脂肪の中に注射をすることになってしまいます。

そこで問題が(-_-;)それは・・・
インスリンが血液中に吸収されず効きが悪くなること

つまり、血糖値のコントロールがうまく行えなくなるのです。

このようなことを避けるためには、適切なインスリン注射の方法を行うことが大切。では、インスリンリポハイパートロフィーへの対策は、どのようなことを守ればよいのでしょうか?

次の章で詳しく見ていきましょう。

 

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■対策はどうすればいいの?


インスリンリポハイパートロフィーができるのを防ぐために大切なこと。それは・・・

インスリン注射を同じ部位に打ち続けないこと

同じ部位に針を刺し続けると皮膚が硬く膨らみやすくなります。

そのため、前回打った場所から少しずつ(2~3cm程度)ずらすようにしましょう。毎回少しずつ注射部位をずらすことで、一か所に脂肪が固まってしまうのを防ぐことができるのです。

ただし、ここで注意点があります!注射部位を大きく変えるのは避けること。

注射のたびにお腹から太ももといったように全く異なるところに注射部位を変えるのは、血糖コントロールを乱す原因になります。その理由は、インスリンの吸収速度が注射する部位によって異なるから。

  1. お腹(へその周囲5cmはインスリンの吸収が一定ではないため避ける)
  2. 上腕の外側部分
  3. お尻
  4. 太ももの外側

インスリンの吸収速度は1、2、3、4の順に早いとされています。中でもお腹は、インスリンの吸収が速い、温度の変化が少ない、運動による影響を受けにくいといった理由から、最も適した注射部位です。

また、インスリンの吸収速度は、注射する部位だけでなく、以下のような要因によっても変化します。

<インスリンの吸収速度が変わる要因>

【皮下注射の深さ】
深く注射した方が速くなる

【温度】
気温や体温が高いほど速くなる
運動後や入浴後は体温が上昇するため吸収が速くなる

【注射部位をもむ】
吸収が速くなる

 
インスリン注射を行う際には、安全に注射を行うために、主治医や医療スタッフから指導があります。注射の方法・回数・タイミングなどについての注意事項をしっかりと守ることが大切。

インスリン注射によってかゆみ・腫れ・痛みが起こった時、もしくは皮膚に膨らみができて硬くなった場合には放置をせず、主治医や医療スタッフに相談していきましょうね。

 

■まとめ

インスリン注射の副作用によって、どんな皮膚症状が起こるのかを振り返っておきましょう。

インスリン注射による皮膚症状はコレ!>
・ インスリンアレルギー
・ 皮膚の膨らみ

 
インスリンアレルギーは、インスリンを異物として認識してしまうことによって起こります。かゆみ・腫れ・痛みといった皮膚症状を引き起こしてしまいます。

皮膚の膨らみは、同じ部位に長期間インスリン注射を打つことで起こります。インスリンリポハイパートロフィーとも呼ばれます。

インスリンリポハイパートロフィーを実際に見たことがありますが、実際コブのようになっていて硬いんですよ(^^;) 注射をしても全然痛くないとのこと。ただし、この部位に注射をしても、インスリンの効きが悪いため、注意が必要です。

インスリン注射によって皮膚に異常が出た場合には、早めに医療機関を受診して対処をしていきましょうね!

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