「インスリンとグルカゴンはどんな関係があるの??」

私は医療系の学部出身なので、学生時代にこの疑問を解消できました!でも、医療系の学校じゃないと、この違いってなかなか知る機会がないですよね(^^;)

血糖値を下げる働きがあるホルモンであるインスリンは割と耳にするもの。しかし、血糖値を調整するホルモンはインスリンだけではないんですよ!

インスリンと反対の働きをし、血糖値を上げるホルモンもあります。その中で、特にインスリンと密接に関連するホルモンがグルカゴン

そこで気になるのが・・・
インスリンとグルカゴンの関係

それぞれが相互に働くことによって、日々の活動を行うことができるのです。この両者が体内でどのような働きをしているのかについて、お伝えしていきますね。

今回はインスリングルカゴン関係について見ていきましょう。

 

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■インスリンの働きとは?


インスリンは、唯一血糖値を下げる働きがあるホルモン。膵臓にあるランゲルハンス島β細胞という場所から分泌されます。

インスリンは、食事などで血液中のブドウ糖の量が増えた時に分泌されて、血糖値を下げます。

詳細な働きは主に以下の通り。

① ブドウ糖が全身の細胞に運ばれる

インスリンは、血液中のブドウ糖を全身の細胞に取り込む働きを促進します。

インスリンの働きによって全身の細胞にブドウ糖が取り込まれると、ブドウ糖がエネルギー源として利用されます。そうすると、血液中からのブドウ糖が少なくなるので、血糖値が下がるのです。

② グリコーゲンの合成が促進される

エネルギーとしてすぐに消費される以外のブドウ糖は、肝臓や筋肉の細胞でグリコーゲンとして貯蔵されます。

グリコーゲンとは、ブドウ糖を体内で一時的に蓄える形に変換したもの。すぐに食べないから、一時的に冷蔵庫に保管している食品というイメージです(^^)

インスリンは、肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲンを合成する働きを促進します。合成されたグリコーゲンは、空腹などで血糖値が下がってきた時に使われます。

③ 脂肪の合成が促進される

インスリンには、細胞のエネルギーとして使われず、肝臓や筋肉にも貯蔵されずに余ったブドウ糖から脂肪を合成する働きがあります。

余ったブドウ糖が脂肪の合成に使われることによって、血糖値が下がります。しかし、血液中のブドウ糖が多い状態が続くと、合成される脂肪が増加し、肥満の原因となります。

 
インスリンは血糖値を下げる働きがあるホルモンですが、インスリンと密接に関係するグルカゴンは、逆に血糖値を上げる働きがあります。

では、グルカゴンがどのような働きをするのかを見ていきましょう。

 

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■グルカゴンの働きとは?


グルカゴンは、血糖値が下がって血液中のブドウ糖の量が減少した時に働くホルモン。膵臓のランゲルハンス島α細胞から分泌されて、血糖値を上昇させる作用があります。

インスリンとは異なり、血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン以外にもあります。その中でも、グルカゴンは特にインスリンと密接に関連し、血糖値をコントロールするのに重要な役割を果たす重要なホルモン。

詳細な働きは主に以下の通り。

① 肝臓からブドウ糖が放出される

グルカゴンは、血液中のブドウ糖を全身の細胞に放出させる役割があります。

血液中には、ブドウ糖がいつも多くあるわけではありません。それは、肝臓がブドウ糖をグリコーゲンという形で蓄えているから。

血糖値が下がり、体内でブドウ糖が必要になると、グルカゴンの分泌が行われます。グルカゴンの働きによって、肝臓でグリコーゲンがブドウ糖に変換され、血糖値が上がるのです。

② 脂肪の分解が促進される

血糖値が下がってエネルギーが必要な状態になると、グルカゴンが分泌されて脂肪の分解が促進されます。

脂肪が分解されてできる物質は、体を動かすためのエネルギー源となり、血糖値を上昇させます。脂肪をエネルギー源として利用できる状態にするには、グルカゴンの働きが必要なのです。

 
グルカゴンとインスリンは互いにバランスを取り合いながら、血糖値を一定範囲に維持します。では、それぞれどのような働きをして血糖値を調整するのでしょうか?

次の章で詳しくお伝えしていきますね。

 

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■血糖調整の仕組みとは?


血糖値の調整は、血糖値が上がるとインスリンが分泌され、逆に血糖値が下がるとグルカゴンが分泌されることによって行われます。

血糖値の変動と、インスリン・グルカゴンの関連については、以下の通り。

血糖値が上がった時

食事によって血糖値が上がると、インスリンが分泌されます。

インスリンが分泌されると、筋肉や臓器などの全身の細胞にブドウ糖が取り込まれます。また、すぐにエネルギー源として消費される以外のブドウ糖は、肝臓や筋肉の細胞でグリコーゲンが合成される・脂肪が合成されることによって、血糖値が下がります。

インスリンの働きで血糖値が下がると、インスリンの分泌量は減少していきます。

血糖値が下がった時

空腹によって血糖値が下がると、グルカゴンが分泌されます。

グルカゴンが分泌されると、肝臓でグリコーゲンからブドウ糖に変換される・脂肪の分解が促進されるため、血糖値が上がります。

食事によって血糖値が上がると、グルカゴンの分泌は減少していきます。

 
インスリンとグルカゴンの相互作用によって、血液中のブドウ糖の量が増え過ぎることも減り過ぎることもなく、血糖値を一定の範囲に維持することができるのです!

 

■まとめ

インスリンとグルカゴンの関係について振り返っておきましょう。

<インスリンとグルカゴンの関係はコレ!>
血糖値を一定の範囲に維持する働き

 
血糖値を調整する際には、血糖値を下げる働きがあるインスリンと、血糖値を上げる働きがあるホルモンが関係しています。インスリンと密接に関連し、血糖値を上げるホルモンがグルカゴン

食事によって血糖値が上がるとインスリンが分泌され、空腹によって血糖値が下がるとグルカゴンが分泌されます。この関係によって、血糖値が一定の範囲に維持されるのです。

インスリンが上手く分泌されなくなり、この関係が崩れたのが糖尿病。血糖値を上げるホルモンは複数ありますが、血糖値を下げることができるのはインスリンだけ!

日々の節制を意識し、インスリンを分泌する膵臓に大きな負担をかけないような生活をしていきましょうね!

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